七五三やお宮参りの出張撮影時にどこで撮影するかの場所決めは大変重要です。写真のクオリティはもちろん、撮影者のマナー、考え方を如実に反映するポイントとも言えます。私が撮影するポイントを決める方法についてお話しします。
1.事前に調べること
・神社のホームページで境内配置図を確認
出入り口、本殿、拝殿、手水舍、大きな階段、駐車場、授乳室、お手洗いなどの位置を確認。当日スムーズに移動できるよう頭に入れておく。
・Googleマップを確認
東西南北(太陽の向きを予想)、駅からの道順。
・Googleマップ(航空写真)を確認
常緑樹・広葉樹の位置を把握する。(航空写真の撮影時期が冬の場合は見分けがつく)
・Googleマップ(ストリートビュー)を確認
出入口の広さ、参道の幅、常緑樹・広葉樹の有無
2.現地で確認すること
・本殿、鳥居の場所
本殿、鳥居など必ず撮影するメインの場所の位置と混雑具合、方角を確認しておく。
その他写真映えする建造物なども目星をつけておく。
・緑豊かな場所
神社らしい建築と合わせて緑豊かな場所も撮影場所候補として下見しておく。神社には常緑の樹木や、イチョウ、楓などの広葉樹も多い。
・導線
人通りが多い場所での撮影を避けるため、境内全体の導線、本殿への入り口などを把握する。
・太陽の位置
撮影する際の向きを決めるため、太陽の位置、方角を確認
・ベンチなど休憩場所
お客様が途中疲れたり、体調の急変など万一に備えて把握する
・大きな階段
神社には急な階段も多いので、どうしても階段を登らなければならない導線の場合、何度も往復することがないよう、必要最小限の移動で済むように撮影順序を計画する。
10年前だったら初めて撮影に行く場所は実際に現地へ下見に出向く必要があったかもしれないが、最近はほとんどの神社様にホームページがあったり、Googleマップでかなり詳細な情報が得られます。私は初めて伺う神社様も事前情報を仕入れてイメージを作ってから当日撮影前や合間に境内を回って撮影場所を瞬時に決めています。