卒業式の写真の撮り方

桜の写真
ここ5、6年くらい小学校の卒業式の撮影のお手伝いをしている。
私がお手伝いしていたのは証書授与
(校長先生から生徒が一人づつ証書を受け取る瞬間)と
卒業式が済んだ後の集合写真(卒業生、先生、保護者)の撮影の2つの場面である。

年に一回のことなので自分が忘れないためにも、
備忘録として書きます。

1.必要な機材(証書授与撮影用の準備)

メインカメラ、サブカメラの2セット準備しておき、
メインカメラで不具合があったらすぐ、
サブカメラでも撮影できるようにセッティングしておく。
撮影が始まる前にテスト撮影をし、
露出をメイン、サブ両方同じようにセットする。

《メインカメラのセット》
・カメラボディ
・70-200の望遠レンズ
・クリップオンストロボ
・クリップオンのバウンス用の白板(手作り)
・クリップオンのバウンス用オレンジフィルター(手作り)
・三脚
・三脚のクイックシュー

《サブカメラのセット》
・カメラボディ
・24-105の標準レンズ
・クリップオンストロボ

2.AFの設定

通常買ったままのカメラはシャッターボタンを半押しするとピントが合い、
そのまま全押しするとシャッターが切れるように設定されているが、
証書授与の撮影時は三脚にカメラを据えて撮影する。
証書を受け取るこどもたちの立ち位置もほとんど変わらないため、
シャッターボタンを半押しするたびにAFが動いてしまうと、
撮影の瞬間にピントが動いてしまい、
非常に危険。
親指AFピントに設定しておけば、
一度ピントを合わせればピントが動くことはないので、
(一度AFを合わせた後、親指AFボタンは触らずに、
シャッターだけ切っていればピントは固定されたまま)
カメラ、被写体の距離が変化しない撮影の時は大変安全な撮影方法である。

・AI サーボ(キャノンの場合)
・シャッターボタンではなく、親指AFピントに設定

3.露出の決め方(証書授与の場合)

証書授与、集合写真共に、
撮影が始まる前に事前にテスト撮影をし露出を決めておく。

a.三脚に《メインカメラのセット》を据える。
画角を決定、セルフタイマーにセットする

b.自分が卒業生の位置に立ってみて露出を決める
※この時点ではストロボは使わない。
定常光である程度写る露出にセットする
(ストロボが不発光だった際にも画像が残るように)

c.ストロボをマニュアルで補助光程度に軽く当てる
※天井が白ければバウンスさせ、キャッチライトを入れるためにストロボに白い板をつける。(私は手作りのものを付けているが、ストロボに内蔵されている板でOK)

d.色温度を設定する
AWBだと色かぶりが激しい場合があるので、色温度をマニュアルで設定する

e.セルフタイマーをAIサーボに戻す
これを忘れると悲惨である。最初の一人目が撮影できなくて大慌てになる。

4.露出の決め方(集合写真)

証書授与と同じく撮影する場所に三脚を立て、
セルフタイマーで撮影、露出を決める。
自分がダミーで前列の中央、左右、
一番後ろの列の中央、左右と位置を変えて立ってセルフタイマーで撮影し、
明るさのムラがなるべくないようにする。

体育館など室内での撮影ではストロボはカメラのクリップオンシューに直接つけるのではなく、
スタンドに立てて、レンズの真上から発光させる。
これは空気中のゴミが写りこむのを防ぐため。

5.集合写真の露出をメモリーしておく

証書授与の写真撮影が済んだら最後に集合写真の撮影である。
設定した露出をメモしておいてもいいが、
私のカメラ(5D-mark3)にはメモリー機能がついていているので、
4.で決めた露出をメモリーに登録しておき、
集合写真を撮影する際にメモリーを呼び出して撮影すれば間違いない。

まとめ

証書授与撮影の一番怖いところ、
それは当たり前だけど次から次と生徒が来てしまうことである。
こんな時にカメラが1秒反応が遅れれば命取りである。
そのため、メインカメラを三脚にセットしつつも、
肩からサブカメラを提げておき、
異変があったらすぐサブカメラに持ち替えて撮影できるようにしておく。

早めに現地に到着し、あらゆる不測の事態が起きても写真が撮影できるように、
機材の確認、予備の準備を怠らないようにしている。

OLからフリーの出張撮影フォトグラファーへ転職。フォトグラファー歴13年。東京都在住。
ナチュラルこどもしゃしん★フォトグラファー小室直子
【HP】http://566photo.com
【趣味】テニス、スキー、写真を撮りながらのハイキング、ブロカント、時刻表好き。

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