プロフィールにも書いたが、私はOLやデザイナーのアシスタントをしていた。写真を仕事にしようと思ったきっかけは友人の結婚式の写真を周囲から上手いね、と褒められたこと。それはコンパクトカメラで撮った拙いものだった。写真が上手いかも、と自分で思い込み、先輩に大変恵まれていたことが今日に繋がっています。全くの素人だった私が写真を覚えていった様子について書きます。
1.ブライダルスナップの会社でアルバイトを始めた
ブライダルスナップの会社でアルバイトを始めた私が最初に覚えるべきことはカメラや写真以外のことも多かった。経理的なことから、写真プリントの発注方法、アルバムの材料の用意、ネガへの指示ルール、写真プリントの扱い方、お客様への対応……当たり前だが上げればキリがない。今回はカメラについてどんなことから覚えていったか具体的に。
2.カメラの操作について
・カメラの説明書、写真についてのガイドブックを読みまくる
写真について何も予備知識がなかった私には分からないことだらけだった。分からないながらも写真についての本で絞り、シャッタースピード、感度、画角、被写界深度……とにかく分からないけど何度も読んだ。また、カメラの説明書を見ながら実際に操作してみたりした。(フイルムカメラ時代なので触ってみるだけ)
・フイルムのいれ方を練習
不器用なのでかなり苦戦。
・巻き上げを練習
フイルムが確実に巻き上げられているか感触、音で確認。
3.オートフォーカスについて
・半押し、全押しを練習
半押しと全押しの感触の違いを何度の練習。ピントが合う感覚をつかむ。
4.ブレ対策
・構え方
脇をしめる、カメラのボディをおでこにも固定する、足を適度に広げ安定させる、撮る瞬間は息を止める
・1/60秒で撮影
室内はすべてシャッタースピード1/60、ストロボを外光オートf5.6で撮影。このスピードでぶれないように撮影するのが出発点。
今のフルサイズデジカメなら1/125といったところでしょうか。(デジカメは大きく伸ばしてみることがスタンダードなのでブレに対してフイルムよりさらにシビア)
私が写真を始めたのは25歳のときなので、今から13年前です。ブライダル業界では数年前までフイルムカメラを使っている会社も多く、私も4、5年前までは使っていました。
今回の話はフイルム時代、さらに未経験スタートの話なので知っている人からみれば取るに足らないことも多いかもしれません。
先輩方に恵まれて今日があることに感謝を忘れないために教わった頃のことも少しづつ書いていこうと思います。